チェーンエコライザーとコラムロックの組み合わせにより鉄骨建方作業が確実に出来、大幅な時間短縮になります。
チェーンエコライザーは、鋼構造物や鉄骨コラムを簡単な操作で、素早くバランスづりができる様に開発しました。
耐摩耗性・屈曲性に優れた強力チェーンの採用により、小型・軽量。さらに、チェーンエコライザーにコラムロックを接続する事により、玉掛けの取り外し作業は、遠隔操作で行えるようになりました。万一、片側の玉掛けが外れても、つり上げ構造物が落下しにくい機構に成っています。
また、コラムロックは、二重のロック機構採用により、セッティングされた、つり上げ鋼構造物や、鉄骨コラムからはずれにくい構造になっており、作業能率が飛躍的に向上します。
コラムロックは、絶縁スイベル採用により耐電圧2000Vまでの絶縁が標準装備され、作業者を感電事故から守ります。しかしながら、マイクロウェーブ中継基地や電波の強い都心部での工事では構造物が帯電し、1万V以上になる事があります。また、高圧線付近での工事の場合、僅か10数m上には、6600V以上が送電されており、このような感電条件下で、工事をすると作業者が、高所作業での感電事故による火傷・墜落事故につながります。このような場合でも耐電圧10万Vの絶縁能力を保持する特殊絶縁ファイバー(オプション)を使用することにより、高所作業の感電事故等を未然に防止します。
コラムロックは、高所での玉掛けの取出し作業が作業床でできる遠隔操作方式を採用しています。遠隔操作作業のため作業者の安全性の確保はもとより、作業床で操作を行うことにより玉掛けの取外し作業を素早く・効率よく行え大幅な作業時間の短縮ができます。
作業性と安全性を追求した遠隔操作方式
1.本装置のセット
- チェーンエコライザー&コラムロックをクレーンフックに引っ掛け吊り上げる
- ヤードの鉄骨柱頭部にコラムロックを近づける
2.玉掛け作業
- コラムロックをアイプレートに差し込む
- アイプレートにセットピンを最後まで挿入する
- 複数の場合は1~2を繰り返す
3.柱起し作業
- 柱起しの前に柱の根元にスリッパ等の当て物を入れる
- 柱の根元を滑らせないようにクレーンをゆっくり巻き上げる
- 均等荷重の確認
4.位置合わせ仮結合
- 目的地に方向マークを確かめ鉄骨柱を静かにセットする
- 建て入れを確かめアンカーボルトを平均に締め付ける
5.玉掛け外し作業
- クレーンを少し巻上げ、コラムロックを少したるませる
- 安全な作業床から遠隔操作で、ロック装置を開放しピンを抜く
- クレーンを巻上げコラムロックと鉄骨柱を切り離す
蓄積された技術が、安全と能率を形にしました。
チェーンエコライザーは両端の専用ジョイントカップリングとシャックルを使いわける事により、鉄骨柱吊り上げ時にはコラムロックを、鉄骨横梁の吊り上げ時には横吊りクランプを各々接続することが可能です。 また、吊り上げ角度(最大60°以内)その他の関係で長尺のチェーンを必要とする場合も簡単に接続することができます。 チェーンエコライザーは大幅な経費・時間節減が可能です。
チェーンエコライザーは、万一、作業者の不注意により作業中、片方の玉掛けが外れても、すぐに本体からチェーンが抜け外れることのないよう安全設計されており、吊り荷及び玉掛け器具類の落下事故を防止します。またコラムロックとの接続により、高所で、玉掛けの取外し作業をするのではなく、操作を作業床でできるため、作業者の安全を確保します。
使用されるチェーンをはじめ、サイドプレート、マスターリンク、カップリング、ピン等負荷のかかる部品については、強靱性、耐摩耗性に優れた特殊合金鋼を使用。また、各部品に施された防錆処理により、錆に対する効果が高く長持ちするようにしました。
チェーンエコライザーは、クレーン等安全規則に対応できる安全率5倍以上で製作、また、出荷検査時、試験荷重1.5倍を実施していますので安心してご使用いただけます。
チェーンエコライザーは、現場の声をとり入れたシンプルな構造とし、外部への突起物は最小限としました。目視による日常の保守点検が簡単に行えます。
CE-6・CE-10・CE-20型
CE-30・CE-40型
型式 | 全体 | マスターリンク | ボディ | カップリング | シャックル | ||||||||||
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A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | |
CE-6 | 495 | 887 | 1562 | 190 | 110 | 25 | 240 | 120 | 78 | 25 | 26 | 12 | 19 | 64 | 26 |
CE-10 | 645 | 1085 | 1760 | 240 | 140 | 34 | 325 | 160 | 115 | 29 | 33 | 15 | 21 | 72 | 29 |
CE-20 | 800 | 1285 | 2100 | 250 | 150 | 40 | 450 | 220 | 135 | 43 | 48 | 22 | 32 | 104 | 41 |
CE-30 | 850 | 1395 | 2880 | 300 | 200 | 50 | 450 | 220 | 220 | 58 | 61 | 29 | 42 | 205 | 80 |
CE-40 | 850 | 1395 | 3095 | 300 | 200 | 55 | 450 | 220 | 220 | 70 | 78 | 36 | 48 | 230 | 90 |
操作が簡単で安全。
鉄骨組立作業の安全性と能率を格段に向上させます。
簡単な作業性と安全性を追求した、遠隔操作方式・二重安全ロック機構・絶縁スイベル採用の究極の鉄骨建方作業器具。
1.高所での玉掛けの取外し作業が簡単にできる遠隔操作方式
コラムロックは、従来の玉掛けの取外し作業を安全に、且つ、効率よく行えるように、操作ロープによる遠隔操作方式を採用しました。遠隔操作により、作業者の安全の確保と工事の作業時間を大幅に短縮することが可能となります。
2.絶縁スイベル
誘導電圧による感電事故を防止する2000V絶縁スイベルが標準装備されており、工事現場周辺のマイクロウェーブ等による高所作業場で多発する感電事故、および感電による墜落事故から作業者を守ることが出来ます。
3.二重安全ロック機構
コラムロックには、セットピンを本体両サイドから固定し開口部の開きを防止するストッパープレートと、万一、作業者の不注意により作業中セットピンのロックが外れても、セットピンがすぐに抜けるのを防止する固定スプリングの二重ロック機構方式になっております。
1.玉掛け操作
- ストッパープレートの黄色の操作ロープを引張るとストッパープレートが引上げられ、セットピンがフリーの状態になります。
- セットピンの青色の操作ロープを引張り、セットピンを横移動させ、吊りピースをコラムロックの開口部へ通します。
吊りピースの穴にセットピンが貫通する事を目視で確認後、セットピンの操作ボルトを固定スプリング内に「カチッ」と音がするまで押し込みます。 - ストッパープレート凹面とセットピンの凸面がロック状態になっているか目視で再確認します。
(2)と(3)により二重ロック機構がセットされました。
2.吊り上げ操作
1つの鉄骨柱に対し、必ず2丁のコラムロックを使用しバランス良く吊り上げてください。
鉄骨柱をバランス良く吊り上げる為に、クレーンフックの先にチェーンエコライザー(別売)を使用されるとより一層効果的です。
3.玉掛け外し操作
クレーンを少したるませ、無負荷の状態を確認し、コラムロックの黄色の操作ロープを引っ張た状態で青色の操作ロープを引っ張ります。青色の操作ロープを引く際、セットピンの操作ボルトが固定スプリングに保持されているため、多少強めに引いて玉掛けを外してください。
セットピンをセットたあと操作ロープを引張ると、ロックが解除する恐れがあり、大変危険な状態になりますのでしないでください。
※ロック状態を再確認のうえ鉄骨建方作業をしてください。
SF-3・SF-5・SF-10型
SF-15・SF-20型
型式 | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | 定格荷重 | 自重 |
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SF-3 | 20 | 15 | 65 | 12 | 148 | 302 | 67 | 25 | 22 | 22 | 40 | 268 | 3t | 4.8kg |
SF-5 | 26 | 18 | 103 | 15 | 197 | 410 | 85 | 29 | 28 | 32 | 54 | 363 | 5t | 9.5kg |
SF-10 | 35 | 30 | 105 | 22 | 240 | 521 | 115 | 43 | 35 | 45 | 65 | 454 | 10t | 19kg |
SF-15 | 40 | 36 | 110 | 34 | 300 | 1003 | 133 | 53 | 45 | 50 | 80 | 919 | 15t | 66kg |
SF-20 | 40 | 36 | 110 | 41 | 300 | 1119 | 165 | 58 | 45 | 50 | 80 | 1028 | 20t | 96kg |