シャックルの安全な取り扱い方
荷役作業にはJIS規格製品をおすすめします。
正しい使い方 | 誤った使い方 | |
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1、使用荷重 | SWL(使用荷重)以下で使用。用途、荷重にあったシャックル(種類・サイズ)を使用して下さい。 |
規定のSWL(使用荷重)を越えて使用しますと、シャックルが破損などをおこし、落下など、事故の原因となります。 |
2、シャックルのつなぎ方 | シャックルとシャックルを継ぐときは、クラウン(本体R部)で継いで下さい。 |
ボルトどうしの継ぎでは、安定が悪くシャックルが斜め吊りになったり、場合によっては衝撃荷重が働くことがあり、破損の原因となります。 |
3、荷おこし 反転 移動 |
シャックルには、荷重が縦方向に加わるようにして下さい。 |
シャックルは縦方向に荷重をかけるように設計されていますので、横荷重を加えないでください。商品かボルトに傷が生じ、破損の原因となります。 |
4、ボルトの回転防止 | シャックルの取り付けは、常にボルト側を静索(ワイヤロープが動かない側)にして下さい。 |
ロープが移動すると、ボルトが回転し、増し締めされて取り外しが困難になったり、緩んで外れる恐れがあります。 |
5、ワイヤロープとの取り合い | シャックルに取り付けるワイヤロープは、必ず重ならないようにして下さい。 |
ワイヤロープが重なった取り付け方をすると、ワイヤロープが擦れ合ったり、ストランドが潰れたりして、ワイヤロープが損傷します。重なる場合は、バウシャックルを使用して下さい。 |
シャックルを使用される前には、必ずネジまたは、ナットが締め切った状態であることを確認の上お使い下さい。(ボルトナットタイプの場合は、割ピンが割られていることを確認の上お使い下さい。)
投下や放り投げたり、ハンマー等でたたいたり、重量物等の下敷きにしないでください。シャックルが曲がったり、当たりキズが生じたりして破損の原因になります。
シャックルを品物に溶接したり、シャックルの付近で溶接作業を行わないでください。アークストライクの発生や、スパッターが付着しないよう配慮してください。誤った使い方をすると材質変化が起こり、もろくなり、割れ・亀裂等が発生し破壊し易くなります。これらの現象が複合して強度が低下し破損の原因となります。
- 北海道などの寒冷地においては、鋼の低温せい性によって、衝撃値が著しく低下しますので、衝撃をかけないように慎重に取り扱って下さい。
- 作業終了後は、長時間外気にさらすようなことをしないで下さい。
- 夜間は、つり荷から取り外して、所定の場所に保管してください。
点検要領 | 廃棄基準 | |
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1 | アークストライクがないか点検して下さい。 | 規定のSWL(使用荷重)を越えて使用しますと、シャックルが破損などをおこし、落下など、事故の原因となります。 |
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3 | 当たり傷、切り欠き、亀裂がないか点検して下さい。 | 当たり傷、切り欠きがあるものはグラインダ等で滑らかに削り取り、その深さが元の寸法の5%を超えるものは廃棄して下さい。 手直し後、磁粉探傷検査(マグナフラックス)または浸透探傷(カラーチェック)検査を行って下さい。亀裂があるものは廃棄して下さい。 |
4 | クラウン及びボルトが摩耗していないか点検して下さい。 | 摩耗率が元の径の10%を超えるものは廃棄して下さい。 |
点検 保管方法 |
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