スーパーバケット:生コンバケット

スーパーバケットとは、コンクリートや土砂などを運搬、打設するための桶状の容器です。車両が立ち入れない地形的に不利な場所での生コン打設工事では、最も一般的に使用されています。また、特定の用途に最適化したバケットにも力を入れており、コンクリート二次製品工場向けなど従来の土木工事以外の用途にも採用が広がっております。

砂防堰堤工事

楊壁工事

消波ブロック打設工事

護岸湾岸工事

バケット工法の利点
  • 生コンをそのままの状態で搬送・打設するため、ポンプ圧送に比べて材料分離、骨材損傷がなく品質面に優れています。
  • ポンプ圧送では難しい高強度品質を必要とする固練りコンクリート構造物の打設に向いています。(口太タイプ/バイブレータが必要な場合があります。
  • バケット打設口の形状の工夫により、複雑な形状の型枠でも効率的に打設できます。
  • 作業効率の悪い広範囲・少量打設に最適です。
  • 作業後の機器の清掃、メンテナンスが容易です。
スーパーバケットの特徴
  • 容量及び、さまざまな打設現場に特化した形状の機種を豊富に品揃えしています。
  • お待たせしません。ほぼ即納体制です。(一部機種除く)
  • 安全、快適にご使用いただけるように全機種に標準装備。

不意に吊カンが倒れても隙間があるため指つめを防止します。

打設時は生コンの反動で扉が開こうとします。開閉ハンドルに付属のチェーンを引っ掛ければ適当な位置で扉が止まります。開度規制(打設量調整)に便利です。

工場内作業などクレーンの楊程が少ない場合は、吊手を低く抑えたタイプもございます。(全機種)

型式別バケットの特徴および仕様

一般型 生コンバケット

標準型
SKB-A型

土木工事現場を初めとして最も普及しているタイプです。
寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD 排出口 自重(㎏)
SKB 1型 0.1 965 650 810 360x320 65
2 0.2 1140 790 810 360x320 75
3 0.3 1270 920 870 420x360 120
4 0.4 1420 990 1005 430x380 160
5 0.5 1550 1120 1005 430x380 170
6 0.6 1680 1240 1005 430x380 180
7 0.7 1734 1225 1223 490x410 280
8 0.8 1817 1308 1223 490x410 290
10 1.0 1989 1480 1223 490x410 320
13 1.3 2040 1500 1400 530x490 395
15 1.5 2210 1640 1400 530x490 410
18 1.8 2480 1640 1627 550x480 500
20 2.0 2600 1750 1627 550x480 550

背低型
SKB-I型

直接生コン車から投入できるように背の低い形状になっております。
寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD 排出口 自重(㎏)
SKB 4型 0.4 1330 870 1220 φ500 205
5 0.5 1420 960 1220 500 215
6 0.6 1510 1050 1220 500 220
7 0.7 1520 1000 1400 550 315
8 0.8 1570 1050 1400 550 325
10 1.0 1700 1180 1400 550 340
13 1.3 1830 1150 1700 600 445
15 1.5 1900 1215 1700 600 460
18 1.8 2120 1325 1930 700 610
20 2.0 2180 1390 1930 700 630

大口径型
SKB-N型

低スランプの生コン用に打設口が大きくなっています。
寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD 排出口 自重(㎏)
SKB 4型 0.4 1430 1010 1005 550x600 190
5 0.5 1560 1140 1005 550x600 200
6 0.6 1680 1260 1005 550x600 210
7 0.7 1605 1085 1223 650x760 310
8 0.8 1690 1165 1223 650x760 320
10 1.0 1860 1335 1223 650x760 335
13 1.3 2110 1500 1400 650x760 420
15 1.5 2250 1640 1400 650x760 435
18 1.8 2490 1690 1627 720x850 550
20 2.0 2600 1800 1627 720x850 600

吊手固定型
SKB-D型

吊手がコンパクトな為、揚程を低く抑えられます。
寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD 排出口 自重(㎏)
SKB 1型 0.1 750 650 810 360x320 65
2 0.2 890 790 810 360x320 75
3 0.3 1020 920 870 420x360 115
4 0.4 1090 990 1005 430x380 155
5 0.5 1220 1120 1005 430x380 170
6 0.6 1340 1240 1005 430x380 185
7 0.7 1375 1225 1223 490x410 260
8 0.8 1458 1308 1223 490x410 270
10 1.0 1630 1480 1223 490x410 310
13 1.3 1680 1500 1400 530x490 370
15 1.5 1820 1640 1400 530x490 400
18 1.8 1820 1640 1627 550x480 490
20 2.0 1930 1750 1627 550x480 540

専用型 生コンバケット

横打設

擁壁工事など壁面に沿って、打設を行う際に一般型のバケットの場合、打設口が真中下方にあるため容器本体が壁面と干渉し、型枠にうまく生コンを落せない場合があります。この場合は、簡易的なシュートを併用すれば良いのですが、設置、移動と手間が増えます。横打設用バケットは、打設口を改良し本体側面から生コンを出すことができますので、隅際の打設の際壁面が障害となることはありません。

横出型
SKB-L型

横方向に排出の為擁壁工事に最適。

容器自体をひょっとこ型に成形し、打設口を側面下方に配置しました。シュートを介さないので、生コンの分離が少なく高品質の打設が行えます。

寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD a×b 自重(㎏)
SKB 1型 0.1 1390 970 890 360x220 110
2 0.2 1450 1030 890 360x220 115
3 0.3 1580 1160 890 360x220 125
4 0.4 1595 1170 1005 430x280 165
5 0.5 1715 1290 1005 430x280 180
6 0.6 1835 1410 1005 430x280 190
7 0.7 1950 1410 1250 550x320 300
8 0.8 2030 1490 1250 550x320 315
10 1.0 2190 1650 1250 550x320 345
13 1.3 2190 1650 1400 600x350 430
15 1.5 2320 1750 1450 600x350 460
18 1.8 2470 1900 1450 600x350 530
20 2.0 2620 2050 1450 600x350 580

自在シュート型
SKB-O型

シュートが自在に動き、脱着も可能でJ型に比べ万能。

標準型バケットにシュートを追加した廉価版です。打設時以外は、シュートを格納できます。シュートは鎖で吊るしていますので、若干の角度調節が可能です。

寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD a×b 自重(㎏)
SKB 1型 0.1 1180 825 810 250x400 85
2 0.2 1330 980 810 250x400 95
3 0.3 1460 1065 870 270x450 135
4 0.4 1620 1190 1005 270x500 170
5 0.5 1750 1320 1005 270x500 205
6 0.6 1880 1440 1005 270x500 215
7 0.7 1985 1475 1223 300x570 320
8 0.8 2070 1560 1223 300x570 330
10 1.0 2240 1730 1223 300x570 360
13 1.3 2290 1750 1400 300x600 420
15 1.5 2400 1820 1400 300x600 450

型枠用

コンクリート二次製品や住宅基礎などは、型枠形状が複雑であったり、鉄筋の隙間が狭かったりして、生コンを少量ずつ数回に分けて打設します。本バケットは、少量小出し打設に重点をおいて開発しました。

ウォーム減速機付
減速機を介しているので軽い操作力で打設口扉を開閉できます。ハンドルを回すと開閉し、止めればその位置で扉が固定されます。打設量調整時の幅決めが容易です。ほとんどの機種にオプション取付可能です。また、モータを使用して遠隔操作可能なタイプも用意しています。フォークリフト用鞘も取り付けできます。

電動式ウォーム減速機付
無理な体勢で打設を行わなければならない場合でも本バケットは離れた位置から押しボタンスイッチで操作できるため、安全に作業効率を上げることが出来ます。

片開基礎打設型
SKB-V型

基礎型枠の幅に合わせて排出口を設計。

住宅基礎の幅に打設口の大きさをあわせていますので、幅決めの必要はありません。また、開閉ハンドルにスプリングを付けて軽い操作で素早く扉が閉まるようにしています。

寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD a×b 自重(㎏)
SKB 1型 0.1 1120 725 870 130x300 85
2 0.2 1180 790 870 130x300 90
3 0.3 1310 920 870 130x300 105
5 0.5 1580 1150 1005 160x320 160

スライドゲート型
SKB-X型

素早く開閉ができます。
寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD a×b 自重(㎏)
SKB 2型 0.2 1290 900 870 外径200 85
3 0.3 1440 1050 870 外径200 95
5 0.5 1650 1230 1005 外径200 140

高流動用

バケットは、構造上打設口扉部に隙間があります。標準型でもスランプ10程度の生コンならほとんど、漏れることはありませんが、隣地を搬送中に横切る場合など絶対に汚してはならないケースもあります。また、近年普及しているスランプ20程度の高流動コンクリートの場合はそれなりに漏れてしまい以下のような問題があります。

  1. 搬送ルート部を汚してしまう
  2. 漏れ出すことで配合がかわり品質または作業性が悪くなる

これらの問題を解決するバケットを提案いたします。

両開ゴムシール付ローラーゲート型
SKB-BR型

ラバープレートの採用で低スランプコンクリートでも洩れ難い。

両開き式。シール性能は若干落ちますが、真下に生コンを排出することができます。

寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD a×b 自重(㎏)
SKB 1型 0.1 1240 890 870 300 120
2 0.2 1290 940 870 300 130
3 0.3 1410 1060 870 300 140
4 0.4 1570 1140 1005 350 190
5 0.5 1700 1270 1005 350 205
6 0.6 1830 1390 1005 350 220
7 0.7 1934 1425 1223 450 310
8 0.8 2017 1508 1223 450 325
10 1.0 2189 1680 1223 450 360

片開ゴムシール付き付ローラーゲート型
SKB-C型

ラバープレートの採用で低スランプコンクリートでも洩れ難い。

片開き式。シール性能は高いが、扉の開き始めに横方向に飛び散る傾向があります。

寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD a×b 自重(㎏)
SKB 1型 0.1 1240 890 870 300 110
2 0.2 1290 940 870 300 125
3 0.3 1410 1060 870 300 135
4 0.4 1570 1140 1005 350 190
5 0.5 1700 1270 1005 350 200
6 0.6 1830 1390 1005 350 220
7 0.7 1934 1425 1223 450 290
8 0.8 2017 1508 1223 450 305
10 1.0 2189 1680 1223 450 340

土砂用

残土、栗石などの運搬用です。
容器に偏芯した位置に吊手を取り付けていますので、ロックを外して持ち上げると簡単に容器部が引っくり返り、中身を排出します。投入口と排出口が同じなので、残土、栗石、粘土質など種類を問わず運搬排出できます。

反転型(丸型)
SKB-M型

偏心上重心、2重の安全装置付で回転はスムーズ。

ドラム缶のような形です。コンパクトなため竪穴掘削工事などに最適です。

寸法・型式 容量(㎥) L L1 φD A 自重(㎏)
SKB 1型 0.1 750 500 550 660 40
2 0.2 930 610 780 885 55
3 0.3 980 660 850 960 65
4 0.4 1175 800 900 1020 75
5 0.5 1190 820 960 1075 100
6 0.6 1295 900 1060 1175 110
7 0.7 1580 900 1100 1240 125
8 0.8 1615 950 1150 1290 140
10 1.0 1715 1055 1200 1350 170

反転型(舟型)
SKB-Q型

幅広の為ショベルでの残土の投入が楽。

投入口が広くなっていますので、掘削機から直接投入するのに便利です。

寸法・型式 容量(㎥) L L1 A×B 自重(㎏)
SKB 1型 0.1 660 350 600x990 50
2 0.2 780 500 600x990 70
3 0.3 1150 550 800x1200 80
4 0.4 1300 650 800x1200 100
5 0.5 1400 750 900x1200 120
6 0.6 1350 750 1100x1200 140
7 0.7 1470 750 1100x1400 200
8 0.8 1570 800 1100x1400 220
10 1.0 1670 950 1100x1400 260
土砂の排出方法

バケットを地面に置いて安全ロックAを外します。

安全ロックAを解除したあと、安全ロックBを上げます。

安全を確認して、ゆっくりと持ち上げると、

吊手の偏芯のため容器部が倒れ、排土されます

容器を持ち上げます。

安全ロックBが自動で掛かります。

安全ロックAをかけます。

※バケットは地面に置いてから排出作業をしてください。吊ったまま空中での作業は危険ですので絶対に行わないでください。

ホッパー つるべシュート用ホッパー
SKB-QQ

生コンを受けるための漏斗型のもの。通常はつるべシュートと併用する。

シュート つるべシュート
SKB-RR

コンクリートを打設場所まで落とし込むための管。長さ1m程度で落とし込む高さに応じて複数連結して使用する。

河川工事での道路下など直接生コンを投入できない箇所が数多くありますが、このような現場では、上記のホッパーとつるべシュートの組み合わせを利用することにより、投入が可能になります。方法は至って原始的で、ホッパーはミキサー車近くにセットし、つるべシュートを打設近くまで連結して(4~5本)そのつるべシュートの排出口へ一輪車を構えて生コンを受ける、という段取りです。このような現場専用に商品化された当製品は、ニーズに対応した鉄製の軽量タイプ(ホッパー15㎏・つるべシュート7㎏)で、繰り返し使用できることやコストの面で経済的です。また、重ねて保管できるので場所を取りません。

その上、コンクリート品質を守るための「吐出口と打ち込み面までの落下高さは、1.5m以下を原則とする(社団法人送電線建設技術研究会 送電線建設工事安全施工2002 参照)」の規定をクリアした工法です。
消波ブロック製造時の生コンを型枠へ投入する際、架台で備付けて使用でき、生コンの分離を防ぎます。

構造説明

  1. ハンドルは開閉ゲートに溶接した当り止めⓐⓑの間でピンⒶを中心に動く。
  2. 受皿はピンⒷを中心にして、ハンドルの動きによって左右に移動する。
  3. 開閉ゲートを閉める時はハンドルが当り止めⓐに当り閉まる。受皿は開閉ゲートの中心に位置する。
  4. 開閉ゲートを開く時は、ハンドルと受皿は連動し、当り止めⓑに当り開く。この時受皿は開閉ゲートが開く前に左側に移動した状態になっている。